唐津移住支援団体に聞きました
唐津市への移住支援をしている「NPO法人唐津Switch」に移住の状況をインタビューしました。
- -NPO法人唐津Switchの役割について教えてください
- 唐津市から委託を受け、NPO法人として移住の相談窓口を担当しています。相談は年々増えており、昨年度は1,000回以上の相談があり、約50世帯が移住しました。一度唐津に来たことがある方や、テレビなどのメディアを通じて唐津を知って移住を希望する方が多いですね。
- -移住希望者は唐津のどこに魅力を感じているのでしょう
- 唐津は子育て世代の方30代・40代の方の移住相談が多い自治体です。自然環境がよくそこまで田舎すぎず不便があるわけではなく、福岡へアクセスも良いところがちょうどいいと思われているようです。そういう方は移住を機に地元企業に就職される方が多く、私たちも求人を紹介したり、佐賀県のアドバイザーと連携したりしています。また、テレワークで仕事を続ける人も増えていますし、古民家を改装してお店を始める方もいますね。唐津はとても自然が近い街なので、仕事以外には家庭菜園をしながら暮らしたり、週末は海で遊んだり、地域の方と交流したりしているようです。
- -移住してみてここは違っていた、ということはあるのでしょうか?
- 私も青森県から移住してきましたが、人の気質が思っていた以上に東北と違っていました。
唐津は大昔から外国と交易してきた港町で、観光地としての側面もあるので人をすごく受け入れる、ウェルカムな人が多いように感じますね。また、いい意味でおせっかい焼きな方が多く、ちょっと困っていることかがあると声をかけてくれます。都会よりも地方のほうがコミュニケーションをとる機会が多いのかもしれません。比較的人が多いエリアはそうでもないので、移住する方がどういう暮らしをしたいかによってエリアを選べる幅がありますね。
- -移住の際に注意したほうがいいことはありますか
- 移住するときに必要な三つの要素が「住まい」「仕事」「コミュニティ」。移住先は現在の場所と離れていることが多いので、実際に現地に来てみないとわからないことがたくさんあると思います。移住前に住む予定の場所を見たりそこの人たちと交流したりすることが大切です。私達NPOでは移住前に地元の方と話す機会を設けるなどしてサポートしていますし、1か月間唐津の暮らしを体験できるお試し体験施設も運営していますよ。
- -唐津のいいところについて教えてください
- 唐津市はもともと9つの市町村が合併した自治体ですが、それぞれのエリアで海や川、山、離島など自然環境が異なりますし、エリアごとに固有の歴史や文化があります。一つの市に、多様な暮らしが根付いているところがすごく魅力的だと思います。
また、食べ物もおいしいですよ。呼子のイカが有名ですが、ソウルフード「魚ロッケ」もおすすめ。魚のすり身を揚げたコロッケですが、カレー味がスタンダードです。
- -唐津のシンボル、唐津城の魅力は何だと思いますか
- 唐津城は暮らしの中で、何気なくそびえたつシンボルのような存在です。夜になると青くライトアップされて街の中に浮かび上がります。唐津城に上ると街を一望できるので、唐津の街を最初に俯瞰的に知るうえでもってこいです。桜や藤もきれいですし、海に面した城の周りをゆっくり散歩しながら景色を楽しみつつ歩けるのはすごくいいですね。
- -移住を考えている方に一言お願いします
- 唐津はすごくいい町なので興味を持たれた方がいれば気軽に相談していただければと思います。まず一度唐津に足を運んでいただき、城下町の雰囲気を感じてもらえたらうれしいです。
【NPO法人唐津Switchの情報はこちら】
- NPO法人唐津Switch
- 事務所:佐賀県唐津市京町1783 KARAE 2階
相談窓口:佐賀県唐津市南城内2-6
電話/090-2507-0303
時間/10:00~18:00