遠藤有栖

プロレスラー 遠藤有栖

-プロレスを始めたきっかけについて教えてください。
プロレスラーになる前は、今は無期限休止中ですが、武藤敬司さんのプロレス団体「WRESTLE-1 (レッスルワン)」の公式サポーターの「Cheer♡1(チアワン)」というグループにいて、オープニングダンスなどをしていました。
このCheer♡1で私の1つ前にいたのが元プロレスラーの才木玲佳さん。私はCheer♡1の黄色担当を才木さんから受け継いでいるんです。
私は女子プロレスはあまり見ていなかったんですが、目の前で才木さんが戦ってる姿を見て、最初は「かっこいい、なんかいいな」と思いました。でも、WRESTLE-1が無期限休止になってから改めて才木さんの試合を見返したとき、憧れに変わり「え、(プロレス)やる」となり、才木さんのいた東京女子プロレスを選びました。
インタビュー風景1 泣き崩れる遠藤有栖
-プロレスラーになってから何か自分に変化はありましたか。
メンタルが強くなった気がします。心も体も強くなりました。プロレスを始める前は、自分の中では私は弱く暗い人間でした。プロレスを始めたことで明るくなれたと思います。自分の道が開いたような感じで、プロレスラーは本当に天職だと思っています。
-プロレスの魅力について教えてください。
プロレスは痛いけどファンの方々の応援があるので頑張ろうと思えて楽しいですね。プロレスを始めてからいくつか夢も叶いました。例えば凱旋。地元で試合をしたいという夢があり、去年の10月後半ぐらいに叶いました。また、才木玲佳さんは引退を発表していたので試合はできないと思っていましたが、なんと引退セレモニーのエキシビションで3分間だけでしたが試合ができました。
-プロレスで苦労したことはありますか。
現時点でシングルで勝ったことがなく、それが一番悔しいです(※2023年2月8日現在、2023年2月11日にシングル初勝利)。本当は昨年、初勝利の夢を叶えたかったのですが、叶えられず年越しして2023年になってしまったのが悔しいですね。シングルだけじゃなく、タッグもギブアップで勝ったのが1回しかないんです。全然勝てないかったことが悔しすぎて、勝ちたいという欲求がすごくたまっていますね。
鶴ヶ城 磐梯山
-得意技に「鶴ヶ城」(延髄ニードロップ)というものをお持ちですが、由来を教えてください。
「鶴ヶ城」は初めてのオリジナルの技だったんです。鶴ヶ城は有名なので、絶対技名に、しかも最初に作ったオリジナルの技につけようと思っていました。私の鶴ヶ城はニードロップのような、後頭部に脛を当ててドーンってやる技なんですが、鶴ヶ城のてっぺんからやっているイメージで脛を顔面に叩きつけているんです。自分のオリジナル技を作るのは大変ですが、鶴ヶ城っぽい技は何だろうと考え、先輩にも相談しながら作りました。
他にも「磐梯山」(ステップ式ミサイルキック)という技があります。セカンドのコーナーに行き、セカンドロープからトップロープに飛び乗ってからのミサイルキックですが、これは高いから磐梯山だなと。他にも「「起き上がり小法師起」とか「赤べこ」とかやりたいですが、まだ全然思いつかないですね。 いろいろ考えるとちょっと楽しいですね。地元にちなんだ技をやるとPRにもなると思いますし。実は昨年7月に会津若松の観光大使になりました。ありがたいことに推薦してくださった方がいて、嬉しくてにやけてしまいますね。
-会津若松のシンボルでもある鶴ヶ城の魅力について、観光大使として教えてください。
鶴ヶ城は有名ですし、見た目も格好いいですよね。周りの風景を見ても、春夏秋冬の季節ごとに魅力的な写真が撮れます。春だったら桜が周りで満開だし、夏だと青空があるし、秋は紅葉、冬は雪。いろんな写真が撮れますよ。Twitterで鶴ヶ城を撮影している人の写真をよく見ますが、「どうやって撮るの?私の技術では無理」と思いながら投稿されている写真を見るのもすごく楽しいです。
インタビュー風景2 喜ぶ遠藤有栖
-会津若松の魅力は何だと思いますか。
私は小学6年生のときに東日本大震災にあいましたが、当時は家に1人でいました。地震で急に地面が揺れて、親とも連絡が取れず、飼っていたわんちゃんが逃げ出して「どうしようどうしよう」となっていたら、近所の方がわんちゃんを連れて帰ってきてくれて、母と会えない中夜ぐらいまでもずっと一緒にいてくれて、おやつもくれたりしました。周囲の人が一致団結していたのを覚えています。そういう人の優しさは魅力です。
もちろん米や水も美味しいし、マイナスイオンがたっぷり感じられるところも魅力ですよ。
-今後の目標についてお聞かせください。
プロレスだったらどんどん勝つ、経験値をあげてトップの先輩たちを超すレベルで頑張っていきたいです。もちろんベルトも欲しいです。あとは鈴芽さんと「でいじーもんきー」としてタッグを組んでいますが、何回も負けて2人で悔しい思いをしていました。トーナメントでも全部私が負けてしまって、1回戦敗退とかすごく悔しい思いをしたので、2人でも勝ち上がりたいし、もちろん1人でも勝てるようになりたい。観光大使としては何か会津のイベントに呼ばれるようになってもっと魅力を発信できるように頑張りたいですね。
-最後に読者へ一言お願いします。
インタビューを読んでくださりありがとうございます。読まれた方で、会津は知ってるけど行った事ないって方がいたら絶対来てほしいし、気に入ってもらえたら住んでほしいし、あと東京女子プロレスや遠藤有栖を知らない人がいたら、ぜひ知っていただければと思います。TwitterやInstagramもやっているので見ていただけたら嬉しいです。沼に入ってください。まずは片足を突っ込んでみてください。そしたらもう全身沼ります(笑)。
また、私は自分をパワースポットだと言っています。ですのでパワースポットだと思って1回私に会いに来てくれたら、元気になって帰れますよ。プロレス会場に来てくれたら嬉しいです。