お城ベスト3+1好きなお城を徒然と
日本の旅侍で歴史上の事件に関するコンテンツを執筆している栗本奈央子です。歴史と神社が好きで、日本各地を旅行する中でいろいろな城を訪れています。今回は私の独断と偏見でお気に入りのお城を4つ紹介させていただきます!
① 桜とのコラボが最高!!鶴ヶ城(若松城)
桜の季節に毎年行きたくなる城が、福島県会津若松市の鶴ヶ城(若松城)です。最初に鶴ヶ城を訪れたのは春、桜が満開のシーズンでした。桜のなかに浮かび上がる白い城を見たとき、なんてきれいなお城なんだろう、と感動したのを覚えています。
鶴ヶ城の起源は至徳元年(1384年)に葦名直盛が築いた東黒川館だと言われており、その後文禄2年(1593年)に蒲生氏郷が東日本で初と言われる本格的な天守閣を建てて鶴ヶ城と名付けました。
現在の天守閣は昭和40年(1965年)に建てられたもので、内部は博物館になっています。実は鶴ヶ城内部はニューアルが進行中。4月1日から4層と5層が先行公開されており、4月28日にはグランドオープンします。デジタル技術を駆使して展示も刷新したそうで、どう進化したのか気になるところです。
城の5層目は展望台になっていますが、ここからの眺めは最高!桜のシーズンは眼下が桜色に染まります。現在はこの天守閣でしか見ることができない赤瓦と桜のコラボは素晴らしいですよ♪
② 石垣に惚れ惚れ♪復興が待たれる熊本城
城好きにもいろいろな方がいると思いますが、私は石垣が好きです!といっても積み方や石の種類は正直あまり詳しくありません。石が積みあがってずらっと並んでおり、それが延々と続いている光景に心惹かれるライトなタイプの石垣好きです。そんな石垣好きにおすすめなのが何といっても熊本城。慶長12年(1607年)に加藤清正が完成させた名城絶妙な角度に積みあがった石垣は見どころ満載です。
熊本城は2016年4月の熊本地震で大きなダメージを受けました。その一年後に仕事で熊本を訪れたのですが、まだ震災の傷跡が大きく、そのとき見た天守閣と崩れた石垣の姿は今でも忘れられません。
とはいえ2021年4月には天守閣が復活!残念ながら私はまだその姿を拝めていませんが、再訪して再び天守閣からの夕日を眺める日を楽しみにしています。なお、復旧工事の終了は2052年度まで続くのだとか。調査研究を進めながら丁寧に復旧しているためですが、完成が待ち遠しいですね。
③ 金と黒のコントラストが美しい岡山城(岡山県岡山市)
岡山城は宇喜多直家と息子の秀家が築いた城で、天守閣は秀家が慶長2年(1597年)に完成させました。黒い外観から「烏城(うじょう)」、さらに金箔の瓦が使われたことから「「金烏城(きんうじょう)」とも呼ばれており、金と黒のコントラストが格好いいお城です。
実は、岡山城は私が初めて「黒い城もあるのか!」と気づいた思い出深い城です。それまで城は白いものだと思っていたので衝撃でした…。
そんな岡山城ですが、実は再現天守閣の1階でパフェが食べられるんです!フルーツ王国・岡山ならではの試みですね。岡山城は2021年6月から22年11月までリニューアルのための工事を実施。その際、以前あった「お城茶屋」は移転してしまいましたが、リニューアルオープン後は「烏城カフェ」がオープンしました。ここではお城の形をした最中がのった「お城パフェ」を食べることができますよ。
なお、岡山城もリニューアルにより城の展示が変わっています。歴史学者・磯田道史氏が監修した展示を見に再訪したいものです。
④ 城跡ならではの魅力を味わうなら萩城へ(山口県萩市)
最後にご紹介するのは山口県萩市にある萩城。毛利輝元によって建てられた城で百名城にも選ばれていますが、廃城令により明治7年(1874年)に破却されてしまっています。現存しているのは石垣や水堀のみのいわゆる「城跡地」のため、番外編として紹介させていただきました。
が、こちらの城跡、残された石垣の美しさは一見の価値あり。堀と指月山、所々が緑に覆われた石垣のコラボは絶景です。石垣好きにはぜひ見に行ってもらいたい城跡ですよ。他の城と比べると人が少なめなのもおすすめ。石垣の石に座って歴史に思いをはせながら、のんびりと堀を見ているととっても癒されます。
以上、4つの城を独断と偏見でご紹介させていただきました。気になった方はぜひ訪れて、城の空気を感じてみてくださいね。
- 執筆者 栗本奈央子(ライター) 元旅行業界誌の記者です。子供のころから日本史・世界史問わず歴史が大好き。普段から寺社仏閣、特に神社巡りを楽しんでおり、歴史上の人物をテーマにした「聖地巡礼」をよくしています。好きな武将は石田三成、好きなお城は熊本城、好きなお城跡は萩城。合戦城跡や城跡の石垣を見ると心がときめきます。